扇子は日本を起源とするもので、その誕生は平安時代の初期まで遡ります。
鎌倉時代になると、日本の扇子が中国へ渡り、それまで片面にだけ貼られていた紙が、両面に貼られるスタイルに変化したのです。中国で変化を遂げた扇子は、室町時代に「唐扇」として輸入され、その様式が日本の扇子にも使われるようになったのです。
扇子の製造工程は、細かく何十にも分けられ、その各工程は分業によって成り立っています。
ここではその工程をご紹介します。
扇骨加工(骨の部分)
1.胴切り
2.割竹
3.せん引き
割竹を必要な部分に薄くへぐ
4.目もみ
要を通す穴をあける
5.あてつけ
6.白干し
7.磨き
8.要打ち
9.末削き
紙の間に入る扇骨を薄く細く削る
地紙加工(紙の部分)
10.合わせ
11.乾燥
12.裁断
加飾の工程
13.箔押し
14.上絵 手書き
15.木版画摺り
16.スクリーン版画
17.色引き
18.扇骨の飾り
19.折加工
20.中差し
21.万切
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仕上げ(附け加工)
22.中附け → 23.万力掛け → 24.親あて
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